はじめに
2025年FIVB女子バレーボール世界選手権において、バレーボール日本女子代表は準決勝でトルコに敗れ、続く3位決定戦ではブラジルに惜敗して4位に終わりました。メダル獲得にはあと一歩及ばず、悔しい終幕となりましたが、選手の奮闘とチームの成長は大会を通じて多くの注目を集めました。
準決勝
第1セット
- 日本が石川、佐藤の活躍で序盤から主導権を握る
- 守備も安定し、25–16で快勝
第2セット
- トルコが高さを活かしたブロックで立て直す
- 日本の攻撃が止められ、25–20でトルコが取り返す
第3セット
- トルコの強打が連続で決まり、日本は押し込まれる展開
- 18–25でセットを落とし、逆転を許す
第4セット
- 終盤まで一進一退の攻防
- デュースに持ち込むも、27–25でトルコが勝利
結果
セットカウント 1–3 で日本敗退、決勝進出ならず
決定戦
第1セット
- ブラジルが速攻と強打で主導権を握る
- 日本はリズムを作れず、12–25で大差をつけられる
第2セット
- 日本のミスも重なり、ブラジルに流れを渡す
- 17–25で連続セットを失う
第3セット
- 佐藤が果敢にスパイク、石川が冷静に得点
- 日本が反撃に成功し、25–19で奪取
第4セット
- 一進一退の展開でデュースにもつれ込む
- 和田のサービスエースなどで29–27と競り勝ち、フルセットへ
第5セット(最終セット)
- 両チーム譲らず16–16の接戦
- 最後はブラジル・ガビの強打が決まり、16–18で惜敗
結果
セットカウント 2–3、日本はメダルを逃し4位で大会を終える
選手たちのコメント
試合後、日本キャプテンの石川は「最後に勝てなかったのは悔しいが、今までで一番全力を尽くした」と語りました。敗北を糧に、更なる成長を誓う姿勢が印象的でした。佐藤も「ゲームの最後を締め切る強さが課題」とコメントし、チームとして克服すべき課題を明確にしています。
この世界選手権での戦いは、日本代表にとってNations Leagueやこれまでの大会で見られなかった成長と可能性の糸口を示すものであり、次へのステップにつながる堂々たる4位フィニッシュといえるでしょう。
視座と注目点
世界選手権での結果を踏まえ、日本代表はさらなる強化を図る必要があります。特に終盤の粘りとメンタルの戦い方は、今後の国際大会で鍵となるでしょう。また、若手や他ポジションの選手育成も課題であり、2024年のNations Leagueやオリンピックでの躍進から続く種のまき直しが求められています。
まとめ
女子バレーボール日本代表は、2025年世界選手権で銅メダルこそ逃しましたが、準決勝・3位決定戦と強豪相手に激しく戦い抜き、最多の得点者を複数輩出するなど成果も多数ありました。次戦へ向け、個々の課題とチーム戦略の洗練が期待される戦いぶりでした。引き続き、シリーズやオリンピック予選での躍進に注目したいところです。
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