はじめに
終戦から80年という節目の夜、本日8月15日21:00より『金曜ロードショー』で、スタジオジブリ制作・高畑勲監督による名作『火垂るの墓』が、7年ぶりに地上波でノーカット放送されます。忘れてはいけない戦争の記憶。清太と節子が織り成す“懸命に生きる”物語が、今こそ胸に深く響くことでしょう。
放送情報
放送日時・形式・特別枠
- 放送局:日本テレビ 『金曜ロードショー』
- 日時:2025年8月15日(金)21:00〜22:54(ノーカット)
- 今回は「金ロー夏のジブリ3週連続放送」の第1弾として位置づけられており、『崖の上のポニョ』(8/22)、『もののけ姫』(8/29)へ続きます
地上波放送の背景と意義
- 7年ぶりの地上波登場となる今回の放送は、終戦80年という歴史的節目に合わせた特別な意義があります
- 映画のテーマである命の尊さと戦争の愚かさを、家族全員で見守る一夜として届けようという思いが込められています
映画の概要と制作情報
あらすじ・登場人物
- あらすじ:神戸大空襲で母を失った14歳の少年・清太と、4歳の妹・節子が、戦時下の混乱の中で懸命に生きようとする姿を描く切なくも真摯なヒューマンドラマ。
- 声の出演:
- 清太:辰巳努(当時16歳)
- 節子:白石綾乃(当時5歳)
- 母:志乃原良子
- おばさん:山口朱美。

原作・製作スタッフ
- 原作:野坂昭如(自らの神戸での体験を基にした小説、直木賞受賞作)
- 監督/脚本:高畑勲
- 制作:スタジオジブリ
- 作画監督:近藤喜文
- 美術監督:山本二三
- 音楽:間宮芳生
みどころ分析
リアルすぎる戦争描写
B29の爆撃、焼き尽くされた神戸の光景、空腹と疲労…どこまでも現実的に描かれる戦時の世界は、“アニメ”という枠を超えて観る者の胸に迫ります
兄妹の絆と“命”への問い
清太と節子の関係は、一緒に暮らすだけでなく、節子を守る清太の責任と葛藤が重なり、命の重みと儚さを静かな強さで描き出します。
演出美と音楽の力
美術背景や声の選び方、間宮芳生による音楽が、生と死、不条理を“感じさせる”没入体験を強く演出しています。
視聴前後に意識したいポイント
- 家族で見る際の心構え:悲しさだけでなく、命を思う大切さへの気づきにつなげてください。
- 二度目以降の観賞も価値ある体験に:節子の存在が、兄にとってどう支えだったかを改めて考える視点を持つと違った感情が立ちます。
まとめ
『火垂るの墓』は、単なる“悲しいアニメ”ではありません。戦争がもたらした悲劇、子どもたちの生きた証、そして私たちの記憶しておくべき“命の物語”です。終戦80年というこの日に、ぜひ家族と共に視聴し、問い続けていくきっかけとしてほしい一作です。
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